中学生のうちから大学受験のことを考えるのも気の長い話ではありますが、中学生のうちから知ってほしい大学受験のシステムがあります。それが指定校推薦です。
指定校推薦とは
指定校推薦とは、中学生や高校生の皆さんが大学や専門学校へ進学する際に、特に優れた認めた生徒を高校側が推薦する制度です。この制度には、いくつかメリットがあります。
- 試験のプレッシャーが軽減される: 最大のメリット。一般入試に比べて指定校推薦では、試験を受けるところまで行けば制度の仕組み上ほぼ確実に受かります。受験のプレッシャーから少し解放され、高校生活の大切な最後の年をより楽しむことができます。
- 進路が早めに決まる: 指定校推薦を利用すると、多くの場合、一般入試よりも早く進路が決定します。これにより、進路に対する不安や迷いを早く解消し、未来に向けた計画を立てやすくなります。
- 進学先の選択肢が広がる: 多くの大学や専門学校が指定校推薦制度を採用しているので、多様な進学先からどこへ行くかを選ぶことが可能です。これにより、興味や将来の目標に合った学校を選びやすくなります。
一言で表すと、「高校生活3年間好成績を取り続ければ、高校内に推薦枠のある大学・専門学校へ実質フリーパスで行くことのできる権利を得られる」というシステムです。
指定校推薦を受けるために
ただし、指定校推薦を受けるためには、一定の学業成績や校内での評価が必要となります。
A大学B学部…2枠
C大学D学部…1枠
といったように高校内に枠が存在しており、高校3年次にその枠の受験枠を志望した同学年の生徒の中で順位が付けられ、自分がその枠の中に入ることができれば晴れて推薦が決まり、受験資格を得ることができます。
そしてその順位付けには高校一年からの成績、部活動経験、校内活動の記録が用いられます。つまり、指定校推薦受験をしたければ1年のときから優等生でい続ける必要があるということです。
受験資格さえ得られればほぼ受かる
指定校推薦の大きな特徴として、推薦を高校から貰うことさえできればほぼ確実に合格します。少なくとも自分の知る範囲で落ちた人はいません。
受験というのは大変なプレッシャーとの戦いになりますが、一般受験と比べて、推薦さえ得られれば楽に大学・専門学校へ行くことができます。
つまり、一般受験は3年生時の受験当日の成績を見られる試験で、指定校推薦は高校3年間の成績を見られる試験ということです。3年分の頑張りで評価される分、推薦枠さえ貰えれば不合格はほぼ無い、というシステムになっているのです。
うまく制度を活用できれば、高校生活や人生設計をスムーズに進めることもできます。
中学生のうちから高校卒業後のことを考えるのも大変ですが、ぜひこの制度を頭に入れた状態で高校入学を迎えてほしいです。
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